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ギタリストの思い出 [音楽]

今日は風もなく薄日が差す穏やかな日曜日。一昨日東京ギターカルテットの演奏会を聴く前に、現代ギター社のショップで見つけた渡辺範彦さんのライブ演奏CDを聴きました。

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渡辺さんに初めてお目にかかったのは1969年7月、第11回パリ国際ギターコンクールで優勝される3ヶ月前のことでした。オスカーギリアのマスタークラスを聴講した後、当時ギターを習っていた鷹野誠二先生の門下生の方と一緒に現代ギター社にお邪魔して、ギター製作者の河野賢さんと渡辺範彦さんにお会いする機会がありました。

大きなコンクールを控えて大切な時期であったと思いますが、丁度食事時だからと親子どんぶりをとってくれて、色々とお話を聞かせて頂きました。当時22歳、河野賢さんと交わされる会話の端々から、真摯な人となりが感じられ、純粋に音楽に打ち込んでいるという印象でしたが、素晴らしい演奏を聴かせてくれたその手が私よりひとまわり小さかったのは驚きでした。

CDの音源は40年前に録音されたアマチュアのオープンリールテープだそうですが、その素晴らしい演奏は時を越えて心に響きます。

風のささやき [アート]

久方ぶりに東京へ。晴海通りから中央通りへ足を進め

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今も戦後間もない頃の町並みを彷彿とさせる

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裏道の古いビル


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カラクリ屋敷のような建物を三階まで上ると、小さな画廊に10幅ほどの絵が飾られていました。

優しい色使いのパステル地に線描を施した作品からは、画廊の小窓から入り込む風のようにさわやかな息吹きが流れて来るようです。

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画廊の片隅にそっと置かれていた蝋燭に明かりを灯しました。水に浮かんだ鎮魂のともしび・・・岩手で生まれ育ったYさんにとって、震災で傷ついた故郷を思う気持ちは人一倍強いのだと思います。

冬支度 [季節]

八郷に住んで1年半が経つ間に知り合いが少しずつ増えて、「日当たりが悪いので庭の欅を切ったから」とか、「樫の林を切り拓いたから」とか、何人かに「薪入らない?」と声を掛けてもらいました。
もちろん有難いお話で、早速参上して頂くことにしました。

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昨年作った薪用の棚だけでは足りなかったので、パイプで少し大きめのものを作りました。切り倒したばかりの生木は水分を多く含んでいて、棚一杯に積むと1トン以上もあるので、土台も砂利とブロックでしっかり作りました。

ここ数日、チェーンソーや斧を振り回して筋肉痛になりましたが、これでこの冬は充分乗りきれそうです。


佐久の大杉 [散歩]

稲刈りも終わって

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秋空に柿色が映える佐久の郷

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鎮守の杜の祠の奥に、樹齢約1300年の大杉があります。元々30m近い高さだったこの神木は、たび重なる落雷や台風で上半分が折れてしまいましたが、10年程前に土壌改良や亀裂部分の手当てなどをして、再び大枝に緑が蘇りました。

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見上げる幹は空を隠し


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根は大地にしっかりと張っています。

隣の畑で作業をしていた老齢の女性に聞くと、子供の頃皆で木を抱えて手を繋ごうとしたけれど、届かなかったそうです。
戦時中この村から出征する兵士は、大杉の皮をお守りとして懐に入れたそうです。

懐かしの味 凰梨酥 [台湾]

会社時代の台湾の友人R君が、凰梨酥(パイナップルケーキ)をお土産に持って八郷を訪ねてくれました。
台湾では毎年台北市政府が主催して、「台北凰梨酥文化節(パイナップルケーキフェア)」なる催しが開かれ、人気店のコンテストが行われています。私も台湾に居る時は、2年連続グランプリの「佳徳糕餅有限公司」や、入賞常連の「郭元益食品」などのものを日本へのお土産にしたものですが、今日R君が持ってきてくれたのは、今年のグランプリを受賞した「順成蛋糕社」のもので、「土凰梨酥」といわれるものだそうです。芒果(マンゴー)にも愛文など馴染みのあるものとは別に、野生に近い小ぶりの「土芒果」があるので、本来のものといった意味を込めているのかもしれません。

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さてお味の方は酸味が幾分強く甘さは控えめ、パイナップルの繊維の歯触りが心地よく、なるほどグランプリを取ったのも頷けます。

R君の話では、名前からして凰梨酥には当然パイナップルが入っているのですが、餡の柔らか味を出すのに冬瓜の砂糖煮も加えているそうです。パイナップルケーキは甘いものだという先入観がありますが、パイナップルの割合が多いと酸味が、逆に冬瓜の割合が多くなると甘みが増します。

ということで、今回の「順成蛋糕社」のものは、本来のパイナップルの味が生かされているということですね。

潮来の濁酒(どぶろく) [食べ物]

先日ご近所の酒屋さんに予約しておいた濁酒(どぶろく)が今日やって来ました。生モノなので予約注文制です。清酒の製造工程中にもろみをろ過したもので、未だ発酵中で酵母菌が生きています。店のおじさんは、

「栓を開ける前に混ぜようとして振らないでくださいね。開けたとたんに中身が全部出ちゃった人がいますから」

と、わざわざ忠告してくれました。

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早速夕ご飯のお共に。酸味と甘みがバランス良く麹の香りが豊かです。カミさんと二人で飲んでいたらあっという間に瓶が空に・・・次の予約を入れておかなくちゃ。

山登りと写真 [山登り]

登山が好きで時々出かけます。山道を歩いていると思いがけず急に展望が開けたり、可愛い高山植物が咲いていたり、シャッターチャンスは不意に訪れます。数人の仲間で山歩きをする場合、安全のために隊列から離れないのを原則とするので、写真を撮るのに手間取らないようにカメラを首にかけています。登山の一日行程は普通7、8時間ほど、時として10時間を越すこともありますから、ズームと合わせて1.5kgほどある一眼レフをずっと首にかけていると、肩がこるやら首が痛くなるやら・・・かといってザックに仕舞い込むと撮りたい場面も逃すことになります。そこで思い切ってミラーレスのマイクロ一眼を買いました。

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望遠の倍率は一眼レフより少し小さめですが、画質は充分ですし何といっても重量が約500g、これまでの3分の1で、長時間首にかけた時の差は歴然です。これから山歩きが益々楽しめそうです。

秋の南アルプス [山登り]

今週は南アルプスに出かけました。

(第一日)

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大井川鉄道の終着駅井川を過ぎ、大井川源流を北上するにつれて道は次第に荒れ始め、畑薙湖から先はあちこちの沢が崩れ落ちていました。先月の台風16号による大雨で、切り立った崖が立木もろ共土砂を押し流したのです。

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赤石湖の水も本来のエメラルド色が、流れ込む土砂のために少し白く濁っていました。

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デコボコの砂利道を大きく揺れるバスに乗って、午後1時過ぎに赤石登山口の椹島(さわらじま)に着きました。まだ日も高いので近くの鳥森山に登ると、赤石岳と聖岳の展望が開けました。奥深く樹林の広がる南アルプスへの稜線は展望がきかず、鳥森の山頂が貴重な展望台です。今日はここ椹島に泊って明朝荒川岳に向かって出発します。

(第二日)

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今回の登山行程は椹島から悪沢岳、赤石岳を経て大倉尾根から再び椹島に下る周回ルートです。

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ひとかかえもあるシラビソやトウヒの樹林帯を抜けて

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コマドリ池から千枚岳に登ると、

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目の前に大きく迫る悪沢への稜線や

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白峰南部の山々、富士山が見渡せました。

一旦戻って、今日は千枚小屋に泊ります。

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小屋にはここ数日白旗史朗さんの一行が滞在していて、周りには富士や赤石に向けて三脚が林立していました。シャッターチャンスを狙って根気良く待つ・・・山岳写真の撮影は結構大変そうです。

(第三日)

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5時半に千枚小屋を発ちましたが、悪沢への道は小雨交じりの霧に隠れ、

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11時前に荒川小屋に着く頃には雨脚に加えて風も出てきました。気象予報では午後から今夜にかけて風雨ともに強まるとのことなので、無理をせず今日はここに滞留することにしました。

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今日の荒川小屋の宿泊客は我々3人だけ、管理人の女性たちは「今週末の10日にシーズンを終えて小屋を閉めるので」と、名物の特製カレーの他にもたくさんの料理を作ってくれて、思わぬ大盤振る舞いに我々のアルコールもいつになく進みました。天気予報ではこの雨も明日の午前中には上がり、午後からは晴れるとのこと。次の宿泊地赤石小屋までは5時間半の行程なので、明日は少し朝寝坊ができそうです。

夜中に目を覚ますと、大粒の雨が小屋の屋根に打ち付ける音が響いています。天気予報が当たると良いのですが・・・

(第四日)

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四時半に目を覚ますと外は相変わらずの強い雨と風、天気予報が当たるのを信じてじっと待ちます。9時を過ぎると、それまで激しく降っていた雨が上がり、本谷に日が差し始めました。

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10時前に23時間の実に長い滞在を終えて荒川小屋を出発し、尾根筋から小屋を見下ろす頃には一気に青空が広がりました。

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大聖寺平から赤石岳への稜線に出ると、身を切るように冷たい風が容赦なく吹きつけて歩みを遅らせます。気圧配置が西高東低に変わるこの季節、高山の稜線は強風に見舞われます。

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小赤石までの急登からなだらかな稜線を経て赤石岳の山頂に立つと


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延々と続く広大な南アルプスの山々が目の前に広がりました。

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吹きすさぶ風を避けて早々に山頂を辞し、急峻なガレ場を一気に下って


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富士見平に到ると、眼下に今日の宿泊地赤石小屋が見えました。


(第五日)

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朝日が昇ると、裏白の葉を見せるオオシラビソの林の向こうに、赤石岳がその名の通り岩肌を赤く染めて輝いていました。見る間に湧き上がる雲に山頂を覆われて、稜線は昨日以上に風が強そうです。

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ダケカンバ、オオシラビソ、カラマツと高度によって変化する樹林帯を楽しみながら、赤石小屋から椹島のロッジまで下ると、晴れ渡った青空に風もなく、山上とは別世界の穏やかな風景が広がっていました。

初めて訪れた南アルプス南部は、峻嶮な北アルプスとは違った魅力があり、またゆっくり訪れてみたいと思いました。

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