So-net無料ブログ作成
検索選択

トーミ(唐箕) [もの作り]

原発事故の影響で農産物や水の汚染が報告されています。だからといって米作りのための日々の営みを休むわけにはいきません。田植えまであとひと月ほどになったので、田んぼの一部に残った水を水路に抜き、稲わらを焼いた灰をならして耕運機で土を起こしました。

今日はお昼過ぎに、師匠が何やら見慣れない農機具を軽トラに積んでやって来ました。

110325_01.jpg
もう使わないからと譲り受けたトーミ(唐箕:モミの選別機)で、右手でハンドルを回して横風を送りながら上から脱穀したモミを落として、わら屑やゴミとモミを選別する構造になっていますが、壊れているので修理をしてほしいとのことでした。

110325_02.jpg
銘板には「茨城縣購連農機具木工場」とあり、旧漢字の「縣」という字が使われているところを見ると戦前のもののようです。

110325_03.jpg
構造を調べながらひと通り見ると、風車の羽根がとれていたり、釘が腐ってあちこちがはずれていたりしています。

簡単な原理ながら良くできていて、俄然「生き返らそう」という意欲が湧いてきました。ただ、完成図面がないので、どう直してよいものやらちょっと思案が必要です。現物を見ることができればよいのですが、どこかの資料館に行ってみましょうかね。

報道の役割-(2) 放射線被爆量について [無題]

先週書いた「報道の役割」で触れた放射線の「累積被爆量」について少し詳しく書きます。これは正しい数値を知ることによって、いたずらに不安に陥ることなく、客観的に対応するためです。

累積被爆量は以下のように求めることができます。

   累積被爆量=放射線強度x被爆時間

例えば0.3μSv/h(マイクロシーベルト)の放射線を30分間浴びた場合では、

   0.3 x 30 ÷ 60 = 0.15 μSv

となります。

この考え方に基づいて、茨城県放射線テレメータ・インターネット表示局に公表されている「ひたちなか市堀口」のデータを用いて、3月21日正午から24時間の累積被爆量を計算します。

茨城県放射線計測値ログ ひたちなか堀口.jpg

   ( http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html による )

ここで使われている単位 nGy(ナノグレイ)は、報道が用いているμSv(マイクロシーベルト)に換算すると約1000分の1に相当します(600nGy/h=0.6μSv/h)。

正確な数値はこのグラフで示された10分間隔の測定曲線から下の面積を計算する必要がありますが、素人にとって面積を積分するのは簡単ではありませんので、定時の測定データを1時間平均の代表値として用います(ただし特に高い値があった時は、10分おきのデータを使って平均値を出します)。
グラフでは3/20 正午から3/21午前4:00までは概ね600nGy/hで推移し、午前5:00時の2000nGy/h前後をピークにその後変動しながら1000nGy/hまで減少しており、この間の累積被爆量を計算すると

0.6 x 16 + 2.1 + 1.6 + 1.6 + 1.5 + 1.4 + 1.6 + 1.2 + 1.1 = 21.7μSv

となります。

原発事故の発生以降、各自治体が従来の観測点に加えて新たな測定値をHPなどに公表していますので、お住まいに近い観測点のデータを使って上記の計算をすれば、事故発生以降の累積被爆量を算出することができます。

次に被爆量が人体に及ぼす影響について考えます。

放射線に限らず、有害物質が人体に及ぼす影響については、その因果関係の特定が難しいことや被験者の個体差があるため、安全ファクターが考慮されます。つまり人体への影響に有意な差が出ると認められる数値に対して10分の1、あるいは100分の1等の係数を掛けたものを管理上限値とするのが一般的です。気をつけなければいけないのは、安全ファクターを掛けているからと言って、「この値を超えても問題ない」のではなく、現状では明確な因果関係が見いだせないグレイゾーンだということです。

放射線の場合、下記の数値がひとつの指標になるでしょう。単位はmSv(ミリシーベルト)で、μSvの1000倍です。)

   50mSv:原子力関係で働く人の年間許容量(法令基準)
  100mSv:今回の事故対策に関わる人の作業管理上限
  250mSv:人体への影響が見られた報告例

この中のひとつの指標として100mSvを上限値 とした場合、継続的な放射線強度環境下で累積被爆量がこの値に達するまでの時間を求めると、

  継続的放射線強度 11.4 μSv/h         到達期間 1年
               137 μSv/h                1ヶ月
               595 μSv/h                1週間
              4167 μSv/h (4.2mSv/h)         1日

つまり、この数値と時間を勘案して非常時の避難を考える必要があるということです。この観点からすると、マスメディアで解説している専門家に求めたいのは、反応炉の健全性が保たれているかどうかの検証方法やそれが保てない、あるいは使用済み貯蔵燃料の冷却が功を奏さない可能性がどの程度考えられるのかというリスク分析、またその場合に放射線の漏えい量は時間とともにどのように増加し、避難の猶予時間がどのくらいになるかという具体的指標なのです。また、「屋内待機」の対象範囲を20~30kmにしたまま、地震の被災で困窮する人々に対する緊急救援活動を事実上不可能にしていることにも疑問が残ります。

一方、既に放出されている放射線については別の側面から考える必要があります。一過性の放射線の場合、上記の累積量を基に一定の判断ができますが、食物の場合、食品衛生法の基準を上回った食品を敢えて食べようとする人はおらず、心理的な作用も含めて農林水産業に与える影響は非常に大きいのです。人間と違って、土地、河川、海洋はそこに存在するものです。水は広域にわたって飛散した放射物質を、降雨によって河川に集約し、更に海に注ぎこみます。また、動植物は食物連鎖の形で有害物質を蓄積・高濃度化します。その一方で、放射線に含まれるヨウ素やセシウムはその種類によって半減期が数時間から数年と差があります。これらの点を踏まえて、政府には具体的対応策を、マスメディアには正確な情報伝達をしてもらいたいと思います。

想う春 [花・樹木]

地震の爪痕や原発事故の緊迫を伝えるTVの前から離れて庭に出ると、

110319_01.jpg

幾分高くなった太陽の光を浴びて、ブルーベリーの若木が花芽をつけていました。

皆が思い切り空気を吸って新しい命が芽吹く春を感じられるように、力を合わせてこの自然を次の世代に残さなければならないとの想いを強くします。

報道の役割 [無題]

一昨日電気が復旧してからTVの報道を見て、被災地の余りに悲惨な状況に胸を痛めています。

その一方で、福島原子力発電所の事故以来、この問題に対する行政やマスメディアの報道の仕方が気になっています。

下がその一例です。

*****************************************************************


福島第1原発から放出されたとみられる放射性物質(放射能)は、16日も各地で観測された。
茨城県によると、16日午前11時40分ごろ、北茨城市で通常の約300倍に相当する毎時15.8マイクロシーベルトを観測した。県は「胸部レントゲン(50マイクロシーベルト)の約3分の1で健康に影響はない」としている

*****************************************************************

NHKの報道では事故発生以来一貫して同様の表現をしています。

気になっている理由は、放射線の被曝量は強度の絶対値と共に、それに被曝時間を掛けた被曝総量で議論すべきであることが周知であるにも関わらず、誤解を招く表現をしているからです。つまり総量であるレントゲン撮影や旅客機での被爆量と、今回の事故による一時間当たりの放射線値を同列で比較しているからです。

先ず、被曝時間ですが、マスメディアでは「仮にその場に1時間いたとしても」という表現をして、あたかもその状況が実際には非現実的であるような表現をしていますが、これは逆で、例えば北茨城市は避難地区でも退避地区でもなく、住民は通常の生活を送っているので、ずっとこの環境下にあるわけです。

放射線の量は最大値のみが報告されていますが、風向きや時間によって測定値が変わります。茨城県の場合、51か所のモニタリングポストでの測定値を10分ごとに集計して行政に上がっていますから、各地点での累積被爆量は容易に計算できます。ちなみに茨城県公報で開示されている北茨城市の定時測定データの平均値から計算すると、測定が開始された3/14 21:00から今日3/17 8:00までの累積被爆量は104マイクロシーベルトとなり、人体への影響の比較議論はこの累積値を基にすべきです。原子炉冷却の対応策が思うように進んでいない現況下で、北茨城市より原発に近く、避難指示や屋内待機指示が出ていない地域については、更に議論は慎重であるべきですが、福島県内24か所にあるモニタリングポストのデータは、事故のあった3/11の夕刻以降データが更新されていません。

被曝総量が人体に対して及ぼす影響については専門家の見解に従うべきですし、いたずらに不安を煽ることはいけません。しかし、現在唯一ともいえる情報源となっている行政やマスメディアが、数値の検証に触れず安易な結論を引き出すのは更に問題です。

原発に携わる人たちは、非常に切迫した状況下で命がけで対応しています。また、地震と津波で被災した人たちは、その上に、原発事故に対して後手後手に回る行政の対応によって移動を強要され、ますます困難な状況を強いられています。避難にしても屋内待機にしても、移送、物流、受入れなど膨大な労力が必要で時間との勝負です。更には河川や海、土壌の汚染といった観点から、今後の検証如何では対処すべき範囲が拡大する可能性もあります。非常時には良かれと思って配慮したことが、必ずしも良い結果をもたらすとは限りません。現実をきちんと見極め、最悪ケースを想定して迅速に手を打つことはリスクマネジメントの原則で、今その指揮は政府を筆頭とする行政に求められています。

【参考】

茨城県HP
http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110317_08/

茨城県環境放射線監視センターHP
http://www.pref.ibaraki.jp/important/20110311eq/20110317_08/

福島県原子力センターHP
http://www.atom-moc.pref.fukushima.jp/top.html


ミニコンサート [音楽]

今日は瓦谷にあるお食事処「まんまや」へ、岡田渉さんのクラリネットと船本貴美子さんさんのピアノによるミニ・コンサートを聴きに行きました。渉さんはここのオーナーのご子息で、先日食事に伺った時にお誘いを受けていたのです。

110306_01.jpg
オーナーご夫妻は八郷が気に入り、古民家を改装して私たちと同じ頃に移り住みました。

110306_02.jpg
お店の中はお二人の配慮が行き届いていて、落ち着いた雰囲気です。

110306_03.jpg
桃の節句のこの季節、可愛らしい木目込みの立ち雛が茶棚の中に飾ってありました。

110306_04.jpg
初めに心づくしのお膳を頂いた後で

110306_05.jpg
演奏が始まりました。

プログラムの中ほどで歌曲「早春賦」の演奏が始まると、突然厨房付近から演奏者のお姉様のソプラノが会場に響き渡り、素晴らしい歌声に皆思わず聴き惚れてしまいました。このご一家ではいつも家の中に音楽が絶えることはなかったのでしょうね。

椅子作り [もの作り]

檜の端材を使って庭で使う椅子を作ることにしました。

110302_07.jpg
幹を輪切りにして座面に

110302_09.jpg
枝や幹の先端の細い部分を脚にします。

110306_03.jpg110306_01.jpg
座面は面取りをしてノミで削り、脚は適当な長さに切って皮を剥き

110306_07.jpg
ドリルで穴をあけてから

110306_08.jpg110306_09.jpg
ダボを打ちこんでつなぎます。

110306_10.jpg
ついでにお子さん用も作りました。春になったら皆で花見をしましょうかねぇ。
そうすると、机もあった方がいいかもしれないなぁ・・・

久しぶりの力仕事 [もの作り]

「勝手口の周りが雑然としているので目隠しを作ってほしい」という施主(カミ)さんからの要望にこたえるべく造作をしました。

110221_13.jpg
材料は2x4の材木36本

110221_15.jpg
先ずは塗料を塗って

110227_01.jpg110227_02.jpg
ドリルで連結バーの穴をあけました。

110302_01.jpg
これだけの材木になると目方が重く、倒れると危険なので溝を掘って基礎のブロックに脚を固定します。

110302_04.jpg
これで少しすっきりしました。後はお花でも植えれば足下の目隠しになりますね。


メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。